千葉大学医学部5年の男子学生3人が酒に酔った女性に性的暴行を加えたとされる事件で、集団強姦(ごうかん)の罪に問われた吉元将也被告(23)の公判が20日、千葉地裁で結審した。検察側は論告で「一連の事件の発端を開き、積極的かつ衝動的な犯行で強い非難に相当する」として懲役6年を求刑した。
弁護側は最終弁論で「計画性はなく、報道などで社会的な制裁を受けた」と述べ、執行猶予付きの判決を求めた。判決は5月29日に言い渡される。
吉元被告は昨年9月20日夜~21日未明、千葉市内の飲食店で、山田兼輔被告(23)=一審で懲役3年の判決、控訴=と共謀し、酒に酔って抵抗できない状態の20代女性に性的暴行を加えたとして起訴された。初公判で「同意があった」と無罪を主張し、その後、無罪主張を取り下げていた。
事件では、別の男子学生(23)が同じ女性への準強姦罪に問われ、懲役3年執行猶予5年の判決が確定。学生の指導担当だった医師の男(30)も準強制わいせつ罪に問われ、懲役2年執行猶予3年の判決が確定している。(滝口信之)