2015年に千葉県船橋市の少女(当時18)を畑に埋めて殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた無職中野翔太被告(22)の控訴審判決で、東京高裁は8日、無期懲役とした一審・千葉地裁判決を支持し、被告の控訴を棄却した。大熊一之裁判長は「犯行は極めて残虐。量刑を変更する理由はない」と述べた。
判決によると、中野被告は15年4月、共犯者2人=いずれも一審で無期懲役の有罪判決を受け、控訴=と千葉市内の路上にいた少女を車に乗せ、現金数万円の入った財布などを奪ったうえ、同県芝山町内の畑に掘った穴に少女を埋めて殺害した。
被告側は「主犯ではないのでほかの共犯者と同じ量刑では納得できない」と訴えたが、大熊裁判長は「犯行の主要部分を中野被告が担った」と退けた。(志村英司)