札幌ドームで打撃練習をする大谷
左太もも裏を痛めて2軍調整中の日本ハム・大谷翔平が20日、4月9日に出場選手登録から抹消されて以来初めて、札幌ドームであった1軍練習に参加した。打撃練習では力強い打球を放ち、約70メートルの遠投をこなした一方、ダッシュは他の選手とは別メニューで、まだ万全とはいかないようだ。
大谷は4月8日のオリックス戦(京セラ)で左太もも裏の肉離れを発症した。現在、2軍の鎌ケ谷では本格的に打撃練習をこなし、投球練習も始めている。栗山監督は「一度、こっち(1軍)のコーチにも見てもらおうと思った」と、札幌へ呼んだ意図を明かした。
この日はフリー打撃で39スイング中、7本が本塁打性の当たりだった。城石打撃コーチは「(左足を)かばっているようには見えなかった」。しかし、ダッシュは足の負担を考慮して人工芝のドーム内ではやらず、ドームの外にある天然芝のサッカー場を使用した。球団の福島トレーナーによると、「ダッシュの強度は7割程度」という。
大谷は「無事に1日1日終われれば、復帰に近づくかなと思います。もちろん早く戻れればいいですけど、残りのシーズン、しっかりできる方が大事」と練習後に語った。リーグ戦再開は23日で、栗山監督は1軍復帰のタイミングについて「丁寧に考える」と話した。(山下弘展)