女子SPで演技する本郷理華=北村玲奈撮影 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯は10日、大阪市中央体育館で開幕し、女子のショートプログラム(SP)の日本勢は、本郷理華(邦和スポーツランド)が65・83点で4位発進が最高だった。左股関節の骨折から約1年ぶりの実戦となる宮原知子(関大)はジャンプにミスが出て65・05点で6位。シニア1年目の15歳でGPシリーズデビュー戦の白岩優奈(関大ク)が57・34点で8位。 フィギュア特集 Kiss and Cry 世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が79・99点で首位、2014年ソチ五輪銅メダルのカロリナ・コストナー(伊)が74・57点で2位、シニア1年目のポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)が70・04点で3位。トリプルアクセル(3回転半)を着氷させた長洲未来(米)が65・17点で5位。 宮原は冒頭に予定していた2連続3回転ジャンプで、1本目のルッツが回転不足になり、2本目のトーループが2回転になった。「悔しい気持ちもあるが、気持ち良く滑れた」。1年ぶりの復帰については「やっとここまで来られた」と振り返った。 本郷は演技後半の3回転ルッツの踏み切りで軽度の違反と回転不足を取られたが、冒頭の2連続3回転ジャンプを決めるなど手応えをつかむ内容。「集中してできた。まずまずの出来」と語った。白岩は冒頭の2連続3回転ジャンプで、1本目のルッツの踏み切りで軽度の違反、2本目のトーループが回転不足を取られた。「(ジャンプを)降りるタイミングが外れた」。スピン、ステップも取りこぼしが目立ち「40%くらいの出来」と振り返った。 首位メドベージェワは演技後半の2連続3回転ジャンプで12・16点を稼ぐなど、美しいジャンプが目立った。演技構成点は5要素全てで9点台。「自国の大会のような温かい声援だった」。2位のコストナーは冒頭の2連続3回転の着氷がやや乱れたが、演技構成点は5要素全てで9点台。「満足がいかない側面もあったが、戦い抜けた」と語った。 3位のツルスカヤは、冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループの2連続ジャンプで1・20点の加点。ステップで一つ取りこぼしただけで、大きなミスはなく「うまくいった。明日のフリーも頑張りたい」と語った。 男子SPの日本勢は、友野一希(同大)の79・88点で6位発進が最高。佐藤洸彬(岩手大)が75・95点で10位。羽生結弦(ANA)は右足首を負傷し、欠場した。セルゲイ・ボロノフ(ロシア)が90・06点で首位に立った。 〈女子SP4位の本郷理華〉 「最初の3回転の連続ジャンプをきれいに跳ぶのは達成できた。今日は滑っていて楽しかったし、自信を持って堂々と滑れた」 〈GPデビュー戦で女子SP8位の白岩優奈〉 「点数的には満足していない。フリーでは練習でできていることを100%出したい」 〈男子SP3位のブラウン〉 直筆で「ゆずるさんへ はやくよくなってください!!」と羽生へのメッセージを掲げ、「日本でユヅがいない大会に出るのは初めて。悲しい」。 |
本郷手応えの4位、復帰の宮原6位 NHK杯・女子SP
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