芝野虎丸七段(左)との上位決戦を制し、5戦全勝で首位をキープした張栩九段(右)=東京・市ケ谷の日本棋院
井山裕太名人への挑戦権を争う第43期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は3日、ここまで開幕4連勝の張栩九段と3勝1敗で追う芝野虎丸七段との上位対決があり、張が黒番中押し勝ちを収め5戦全勝とし、9年ぶりの名人戦七番勝負進出へ大きく前進した。芝野の敗退により、1敗は羽根直樹九段(3勝1敗)のみとなった。羽根は今月24日、黄翊祖八段(1勝3敗)と打つ。
この日はもう1局打たれ、河野臨九段が余正麒七段に黒番中押し勝ちして3勝2敗とし、挑戦権獲得に希望をつないだ。余は2勝4敗となり、残るは2局。余はリーグの残留争いに臨む。リーグ9人中、成績下位の3人はリーグ落ちする。