三重大会は準決勝と決勝を残すのみ。強豪が初戦で敗れる波乱も相次ぎ、57チームの夏が終わった。試合後の「最後のミーティング」で、各校の監督が部員たちに語った言葉とは。
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白子・古川敦朗監督
(1回戦/0―5上野)
大事なところで1本が出なかったのは監督の責任だ。お前らは一生懸命に取り組む世代だった。入学時と比べここまで進歩できたのは……。気持ちを込めてプレーすれば、ピンチをチャンスに変えられる。もう終わりなのは寂しいが、楽しいことが終わるのは世の常だ。3年は気持ちを切り替えること。
あけぼの・鳥羽連合チーム・東爪雅史監督
(1回戦/0―17四日市中工 5回コールド)
難しい面はあったが、合同チームで臨めてよかった。悔いの残るプレーもあったと思うが、3年は悔しい思いを長い人生のどこかでかえしてほしい。大差はついたが、声の出ていないヤツはいなかった。自信を持っていい。合同チームは解消されるが、一緒に戦った仲として今後も意識を高め合ってもらいたい。
伊賀白鳳・浜地彰彦監督
(1回戦/0―4津東)
勝たせてあげられず、申し訳ない。みんなよう頑張った。普段はあまりほめへんけど、成長が見られた。9割9分苦しかったと思う。こんなに頑張ったのだから、いい人生が待っている。1年生は3年生の思いを引き継げ。強い思いを持って、もっと成長せえ。お前らがいなかったら、先生も野球ができない。ありがとう。
久居・浦出裕介監督
(2回戦/1―6皇学館)
この悔しさは今後必ず生きる。十分に後悔せい。俺も自分の高校野球は悔いしか残っていない。悔しい思いを忘れられず、猛勉強して先生になった。久居の監督になって初めて校歌も歌えた。胸を張って帰れ。1、2年生はこの無念を来年晴らせ。
英心・小田義樹監督
(1回戦/0―22名張青峰 5回コールド)
ようやった。22点とられたが、人生は上からでも下からでもナンバーワンじゃないといけない。いい試合だった。
ここまで来られたのは、父ちゃん、母ちゃんあってのことだ。まず帰ったら、父ちゃん、母ちゃんにありがとうと面と向かって言え。それで今日が終わる。明日は休んで、明後日からグラウンドに出よう。まずは草むしりや。
鈴鹿・中江孝志監督
(1回戦/3―6伊勢)
夏の大会は非常に厳しい。3年生がやってきた2年半がたったの数時間で終わってしまう。だが、お前たちが積み上げてきたものは必ず後輩に受け継がれるし、今後の人生で絶対に生きてくる。今日は応援してくれた人たちに、全員でしっかりあいさつしよう。
志摩・城山秀俊監督
(1回戦/2―12水産 7回コールド)
4月には部員の人数が足りず、このまま終わるのかなと思った。でも、3年生、2年生が校内を駆け回り、新しい人材を連れてきてくれた。本当に、この9人とともに、今日の試合ができたことが宝です。ありがとう。
津田学園・佐川竜朗監督
(2回戦/6―7四日市、延長12回)
お疲れさん。高校野球は白か黒しかないから、勝ったチームが上だったってことだ。でも、受け入れられない部分もある。もっと長くみんなと野球したかったな、って思いもある。去年の甲子園もそうだし、今日までいろんな夢とか、楽しい思いをさせてもらったことに感謝してる。チームとしてやってきたことは1年生、2年生が引き継いで伝統にしていこう。
今日で高校野球はおしまいだけど、高校での生活はおしまいじゃないし、一人ひとりが次のステージでまた大きく成長してほしい。この100回記念、あっという間に終わったけど、最後の最後まで楽しかったし、野球の難しさだったり、楽しさだったりを教えてくれた3年生に心から感謝してる。負けたけど胸を張って学校に帰ろう。本当に3年生、ありがとう。
高田・稲垣聡支監督
(2回戦/2―5桑名西)
こんなところで、お前らを負けさせるつもりはなかった。ここで負けたのは、監督の責任やと思う。だけど、そうはいってもお前らも納得できんやろ。だから、自分のことは自分で責任持ってやらなあかん。これからは、自分で責任を持つという考え方をいい方向に持っていってほしい。
三重・小島紳監督
(1回戦/2―5松阪商)
やってきたものを引き出せなかったこと、申し訳ない。この悔しい思いを次につなげられるように、3年生の思いを絶対に忘れないようにしたい。
厳しい現実をしっかり受け止めよう。明日からまた頑張れるエネルギーになる。選抜が終わってからの過ごし方が今日の結果につながったのかもしれない。明日から何をするのか、しっかり考えよう。特に2年生は本気になって考えて、次の夏、先輩たちの悔しい思いを晴らせるよう、嫌なことも全部やろう。先輩たちはいい思いも悔しい思いも全部経験させてくれた。これを受け継いで明日からしっかりやっていきましょう。お疲れさん。