台風12号は、通常とは異なる進路をとり、本州に接近している。豪雨で被災した西日本では、二次災害のおそれもある。最新の気象情報を確認し、事前の備えが肝心だ。
台風12号、あす本州上陸か 大雨と暴風の警戒呼びかけ
被災地のために今できること…西日本豪雨支援通信
台風の接近前には、家財や家電などは高いところへ移動しておく。窓ガラスのひび割れなどを確認し、必要に応じてテープなどで補強する。割れたときの被害を軽減するため、カーテンは閉めておく。断水に備え、風呂の水を張っておくのもいいという。
接近したら、なるべく外出を控える。夜間の外出は視界が暗く、とくに危険だ。大雨のなかの車での移動も、事故につながりやすいため注意したほうがいい。
何よりも重要なのは避難だ。避難勧告や指示などがあれば、すばやく避難する。避難情報が出ていなくても、危険を感じれば自主的に逃げる意識をもつことが大切だ。日本気象協会の関田佳弘気象予報士は「西日本豪雨の被災地では地盤や堤防が弱くなり、少しの雨でも災害につながる可能性がある」と指摘する。(鈴木智之)