(27日、高校野球東東京大会準決勝 二松学舎大付5―3関東一)
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点の取り合いになりそうな試合展開を、二松学舎大付の2年生投手大庭颯仁が7回被安打1の好投で締めた。
三回表に3点差を追いついた二松学舎大付。直後の裏の守りは関東一の3番打者から始まる打順だった。「せっかく流れがこちらに来たのだから三者凡退で終わらせたい」。直球とスライダーをコーナーに集めた投球で3人を11球で仕留め、四回の攻撃に弾みをつけた。
身長172センチ、体重67キロ。投手としては小柄だ。豪速球はない。制球力で勝負する。
制球力をつけるため、4月ごろから罰ゲーム付きの投球練習を始めた。投球が高めに浮いたら、1球につきスクワット10回。ひどいときは10球連続で高めにいき、100回連続スクワットも。その効果が出始めたのは6月ごろだった。決勝をかけたこの日の試合も、ロングリリーフでしっかり務めを果たした。
昨夏の大会は、球場でチケット売りの係をしていた。「目立たない作業もある。そういうことをしている球児たちに、頑張っている姿を見せたい」(木村浩之)