(30日、高校野球西東京大会決勝 日大三5―3日大鶴ケ丘)
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お互いにピンチを招きながらも、投手が粘り、好守も飛び出す引き締まった試合は、一振りで決着した。日大三の大塚が九回1死一塁から、左越えにサヨナラ2点本塁打。ダイヤモンドを1周すると、大喜びのチームメートに迎えられた。
「高めのスライダーを狙う」。最速が150キロを超える日大鶴ケ丘の勝又を攻略するため、チーム内で徹底していた。本人は「後ろにつなぐ意識」だったが、頭にあった球種だったから、体から逃げていく変化球に自然と反応。主将の日置が「日本一の4番」と評する右打者が、5年ぶりとなる夏の甲子園に導いた。 春の選抜大会で2試合に投げた井上はこの夏、一度も登板せず。今大会は全6試合を継投で勝ち上がった。頼りになるのは、鍛えられている強力打線だ。(井上翔太)