大阪桐蔭(北大阪)が目指す史上初となる2度目の春夏連覇。過去に春夏連覇を達成したのは7校だけだ。いずれも柱となる投手の存在が光った。
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最初に成し遂げたのは44回大会(1962年)に出場した作新学院(栃木)だった。開会式当日にエース・八木沢が赤痢と診断され、病院に隔離。活躍したのは2番手だった加藤だ。全5試合に先発し、決勝を含めて3完封。
2校目は48回大会(66年)の中京商(現中京大中京=愛知)。エース加藤がチームを引っ張った。
61回大会(79年)の箕島(和歌山)は、星稜(石川)との3回戦、延長十八回の熱闘を制するなど右下手投げの石井が立役者となった。
4校目は桑田、清原の「KKコンビ」の2年後のPL学園(大阪)。69回大会(87年)で、野手には立浪、片岡ら、投手には野村、橋本と後にプロ入りする選手がそろう黄金チームだった。
節目の80回記念大会(98年)は横浜が達成。松坂が決勝で無安打無得点試合の快投を見せた。沖縄が沸いたのは92回大会(2010年)。左腕島袋を擁する興南が選抜初優勝の勢いのままに優勝した。最後の春夏連覇は94回大会(12年)の大阪桐蔭。大黒柱の藤浪の快投で達成した。