なまはげが雄たけびを上げ、パブリックビューイングも急きょ決定――。全国の秋田県人会が、金足農の活躍にわいている。
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18日の近江(滋賀)との準々決勝。この日、名古屋市で開かれた祭りで、東海秋田県人会のメンバーがなまはげに扮しパレードをしていた。会場で、秋田県名古屋事務所の菊地博明主幹(57)が「2ランスクイズで勝利が決まった」と伝えた瞬間、なまはげが「うおー!」と雄たけびを上げた。
20日、金足農が決勝進出を決めると、東海秋田県人会の山崎幸一会長ら7人が急きょ、決勝を応援しに甲子園に向かい、激励金を渡すと決めた。山崎会長は「逃すと次はいつになるかわからない。秋田県人として見守らなきゃならない」。ともに甲子園に行く菊地主幹は「1世紀ぶりの決勝、みんなけがなく試合をしてほしい」と話した。
福岡市中央区天神2丁目にある「みちのく夢プラザ」では、決勝のパブリックビューイングを開く。秋田、青森、岩手の北東北3県で設置しているアンテナショップで、「県人だけでなく、北東北のファンになってくれた人全員で応援したい」(担当者)と、企画したという。
県福岡事務所の長崎直樹主幹(55)は「深紅の大優勝旗は、白河の関を越える前に、津軽海峡を越えてしまった。まず選手には無事戦ってほしい。そして深紅の大優勝旗を秋田にと、切に願います」と話した。(江向彩也夏)