非常に勢力の強い台風21号は4日夕方にかけて東海地方に接近する見込みだ。名古屋地方気象台によると、愛知、岐阜、三重の3県に暴風警報が出され、岐阜県の一部を除き大雨警報も出された。
最大瞬間風速は4日午前11時までに愛知県常滑市で25・2メートル、三重県尾鷲市で26・6メートルを観測。5日午前6時までの24時間に予想される雨量は多いところで三重県と岐阜県で400ミリ、愛知県で300ミリ。最大瞬間風速は、いずれの県も35メートルと予想され、立っていられないほどの非常に強い風が吹くとしている。
愛知県田原市では、市内の60代女性が台風に備えてビニールハウスの補強作業中に転倒して頭にけがをした。同県大府市では、男性(64)が自宅兼店舗の屋根を補修していた際、脚立から足を踏み外して約2メートルの高さから転落し、右肩と顔にけがをした。
名古屋港管理組合は、気象庁が午前9時40分すぎに高潮警報を発表したことを受け、市街地に海水が流れ込むのを防ぐ防潮扉全35カ所を閉鎖した。