米証券取引委員会がテスラCEOを提訴
テスラにEV用電池を供給しているパナソニックも、マスク氏の動向を注視している。28日のパナソニック株の終値は前日比1%減の1323円。年明けに1700円台をつけていた株価はほぼ右肩下がりだ。家電や自動車部品が好調で業績は上向くが、ある金融関係者は「テスラが倒れればパナソニックも引きずられる」と解説する。
両社は米国で電池工場を共同運営しており、投資額5千億円のうち2千億円弱をパナソニックが負担している。同社は電池を含む自動車部品事業を拡大させる方針で、テスラが中国・上海で建設を計画するEV工場についても参画の意欲を示している。
パナソニックは、自動車大手にも電池を提供しているが、テスラ向けも多い。津賀一宏社長もマスク氏と個人的な信頼関係を築いてきたとされる。「テスラ依存」が強まりすぎると、いまは堅調な業績にも影響を及ぼしかねない。(米谷陽一)