「眠らない街」、歌舞伎町2丁目(東京都新宿区)の歓楽街で、現代美術とパフォーマンス、それに食を融合させた2週間限定のイベント「にんげんレストラン」が開かれている。解体されるビルを舞台に気鋭のアーティストたちが集い、「人生のメインディッシュは人間」と、さまざまな表現を繰り広げている。
「にんげんレストラン」の会場は、現役ホストが接客する書店として話題になった「歌舞伎町ブックセンター」のビル。書店の移転と老朽化で解体される建物を惜しむ一方、約300メートル離れた歌舞伎町1丁目に7月に開店したばかりの実店舗、「人間レストラン」のPRも兼ねる試みだ。
解体するビルの最後を飾ろうと、現代美術家集団「Chim←Pom(チンポム)」をはじめとする表現者らが集結。くりぬいた天井をテーブルに仕立てたり、解体に使う鉄骨の足場をそのまま利用したりと、ビル一棟を廃材まで含めて作品化した。音楽家やダンサー、写真家、茶道家らが連日、持ち味のパフォーマンスを披露している。
一方、実店舗の「人間レストラ…