米ゼネラル・エレクトリック(GE)が30日発表した2018年7~9月期決算は、純損益が228億ドル(約2・6兆円)の赤字(前年同期は黒字13億ドル)に転落した。主力の電力向け事業の不振で「のれん代」を減損処理したため。
世界的な電力需要の伸び悩みや、再生可能エネルギーのコスト競争力が高まったことで、火力発電所向けガスタービンの需要が低迷。GEは、電力向け事業を仏重電大手アルストムから14年に買収して業容を拡大させたが、事業の価値を再評価した結果、のれん代219億ドルの減損処理を迫られた。
GEは17年10~12月期にも、縮小したはずの保険事業をめぐって巨額の引当金を計上し、約98億ドルの純損失を出した。
立て直しに向けて昨年8月就任…