美術家の横尾忠則さんが25日、神戸市の横尾忠則現代美術館で1月26日から始まる展覧会「横尾忠則 大公開制作劇場」の記者説明会に出席した。横尾さんは、NHK大河ドラマ「いだてん」のポスターを手がけている。その出来栄えについて「(『いだてん』のポスターの)下に五輪のマークを入れれば、来年のオリンピックのポスターにしてもいいと思う。自分で言うのもなんですが、これができたから、来年のオリンピックのポスターは作りにくくなったと思います」と、自信をみせた。 「いだてん」のポスターは、中央に主演の中村勘九郎さんが走る姿の写真が複数枚重ねられたデザイン。「『いだてん』のロゴを発想したところから、勘九郎さんがぐるぐる回転していけば……と考えた。未来派的に、1枚の中で走る時間を表したかった」 1964年の東京五輪ポスターはグラフィックデザイナー亀倉雄策さんが手がけた。それについて、「(1964年東京五輪の)亀倉さんのポスターに挑戦してみようかなと思った。黒と金と赤の色でやってみようというのもあった。このポスターのために、来年のオリンピックのポスターが難しくなったと思わせたいというところもあった」と明かした。 26日から始まる展覧会は、横尾さんがこれまで公開制作で描いた作品に焦点を当てている。26日は美術館で、横尾さんの公開制作が行われる予定。(松本紗知) |
「五輪ポスターでもいい」 いだてんの制作者、自画自賛
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