春4回優勝の東邦と、春3回優勝の広陵(広島)。伝統校対決となった30日の2回戦は、計16安打の強力打線に積極的な走塁を絡めた東邦が12―2で快勝し、8強入りした。
ニュースや動画をリアルタイムで!「バーチャル高校野球」
三回表1死一、二塁。迎えた河合佑真君(3年)の打席で、二塁走者の熊田任洋(とうよう)君(3年)と一塁走者の長屋陸渡君(3年)が重盗を決めた。2人は後続の安打と犠飛でそれぞれ生還。4、5点目を挙げ、序盤で相手を突き放した。
「事前に決めていたことを徹底できた」(長屋君)という積極的な走塁は、チームが事前に立てていた作戦通りだった。
広陵のエースは、初戦で八戸学院光星を完封した河野佳君(3年)。大会屈指の好投手との対戦を前に、選手らは、過去の試合映像などを見て、「牽制(けんせい)球が少ない」と分析。積極的な走塁で臨むことを決めた。
「球が速い好投手。足でプレッシャーをかけ、甘い球が来ないかと思っていた」と森田泰弘監督。狙い通りに東邦は、この試合、7盗塁を決め、うち五つを得点に結びつけた。重盗を決めた熊田君は、4打数3安打と打撃も好調。「流れにうまく乗れた」と笑顔で話した。(申知仁)