習志野―明豊
明豊が総合力に勝るが、ここ2戦を逆転で勝ち上がった習志野のしぶとさは侮れない。明豊は最大の強みの打線が、ここ2試合で3点しか奪えていない。習志野のエース飯塚は準々決勝で左ひざに打球が直撃した。その影響は気がかりだが、すべて救援で計17回無失点のこの右腕を僅差(きんさ)の展開で投入し、焦りを誘いたい。習志野打線は計15得点の約半分を2死から奪った。若杉、大畑らハイレベルな明豊投手陣に、どうくらいつくかも見ものだ。
東邦―明石商
投手のコンディションが明暗を分けそう。東邦の石川、明石商の中森はいずれも計3試合で20イニング超を投げ、疲労が心配。準々決勝で無四球だった石川に対し、中森は8四球とやや苦しんだ。3試合ともに先制してから波に乗った東邦打線に対し、中森は序盤の四球に気を付けたい。
明石商は試合巧者で、犠打を絡めて1点を確実に取る能力が高い。東邦は、2本塁打に打点8と好調な1番来田を徹底してマークしたい。