阪神甲子園球場のアルプス席で2日、今大会初めて、東邦のマーチングバンド部の演奏が響いた。米国遠征で不在の3試合でアルプス席を守った「強力助っ人」大阪桐蔭の吹奏楽部員120人と息を合わせ、30年ぶりの決勝進出を後押しした。
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マーチングバンド部の2、3年生28人は米国で磨いたキレのある動きと迫力ある音色で観客を魅了。クラリネットを担当する大住南々帆(ななほ)さん(3年)は「(大阪桐蔭の演奏は)人数も技術もパワフル」。大阪桐蔭でピッコロを吹く勝真優美さん(2年)は「いつもより力強さが増して、新鮮で楽しい」と話した。
マーチングバンド部は3月21日から米国へ。米国では現地の高校と演奏会を開き、ユニバーサル・スタジオ・フロリダとディズニーワールドでパレードを披露。観客から大歓声を浴びた。部長の伊藤結芽さん(3年)は「楽しんでもらおうという思いをより強く持ち、演奏できるようになった」。
遠征中、試合結果は、スマートフォンで確認。大阪桐蔭の吹奏楽部員とも連絡を取り合ってきた。ドラムメジャーの菅谷優莉乃さん(2年)は「甲子園で会う約束を果たすことができ、とてもうれしい」。(江向彩也夏、申知仁)