(7日、高校野球愛知大会 大成9―2横須賀)
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0―2とリードされた五回裏2死一塁、横須賀の1番打者、近藤佑龍(ゆうた)主将(3年)が打席に入った。「2点差はワンチャンス」とチームを鼓舞していた。
3球目。狙っていた内角直球を振り抜いた。打球は左翼スタンドへ。練習試合でも打ったことがない本塁打で同点に追いついた。「これで、今年もいけるぞ」と思った。
横須賀は昨年まで10年連続で夏の初戦を突破。まずはその「記録更新」が今夏の目標だった。しかし、終盤に大成打線につかまり、引き離された。
この試合、近藤君は遊撃手としても活躍。二回にはヒット性の当たりを2度好捕し、大成の好機の芽を摘んでみせた。「個人としては練習の成果を出せた。でも先輩方の記録を切ってしまった。悔しいです」と話した。(荻野好弘)