(7日、高校野球愛知大会 阿久比17-4名古屋大付)
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名古屋大付は4人の3年生がそれぞれの意地を見せ、後輩たちに思いをつないだ。
コールド負けが迫る五回裏。3番打者の赤尾駿斗君が左中間に適時二塁打を放つなどして2点を挙げた。「ここで終わりにしたくなかった」
試合は三回までに17失点。ミスが続いても、捕手の豊田雄大主将は声を出して盛り上げ続けた。「一人ひとりが次につながるプレーができた」と胸を張る。エースの平井皐希君は好走塁で1点目の生還。ライトの西川祐人君も飛球での走者の飛び出しを逃さず、好返球で併殺をとった。
一つ上の代は選手0人。後輩が入るまでは今の3年生だけで練習したり、合同チームを組んだりしたことも。3年生たちは気持ちを切らさずに練習や勧誘を続け、ベンチ入り選手は15人に増えた。松本拓也監督は「3年生はプレーだけでなく、チームの存在も次につないでくれた」と感謝した。(小松万希子)