(15日、高校野球愛知大会 名古屋工8―0愛知黎明)
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シード校の愛知黎明が、初戦となる3回戦で名古屋工にコールド負けを喫した。沖縄尚学(沖縄)を選抜優勝に導き、今春から同校の指揮を執る金城孝夫監督は、夏の大会で初陣を飾れなかった。
先発のマウンドを託されたのは背番号9の山本海司君(3年)だった。約1カ月前、エースの大野浩史朗君(3年)が右ひじを疲労骨折したためだ。春の県大会では、山本君と大野君の二枚看板でチームを準優勝に導いた。
しかし、この日、山本君は立ち上がりから甘い球を痛打され、三回途中で4点を失い降板。1週間ほど前にキャッチボールを再開したばかりの大野君が急きょ、登板したが、大野君も勢いに乗る相手打線につかまり3本の本塁打を浴びた。
山本君は「コントロールが悪かった。自分が最後まで投げ抜こうと思っていたのに悔しい」と言葉を詰まらせた。大野君は「心の準備はできていた。力は出し切った。相手が上でした」と話した。
金城監督は「三番手の投手を育てられなかった自分の責任。山本は重圧の中で頑張ってくれた。体調管理や精神状態など夏の戦い方を選手にうまく伝えられなかった」と肩を落とした。(松永佳伸)