16日の愛知大会3回戦で、昨夏甲子園に出場した愛工大名電が5―2で勝利した。1年生ながら背番号1を背負う田村俊介が夏の大会で初登板。9回まで2点を追う展開だったが、落ち着いた投球で完投した。
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相手は、春の県大会で優勝した中部大第一。「いつもの練習とは違う緊張感があった」というが、四回と六回にそれぞれ1点を奪われても、マウンドで表情を崩すことはなかった。投球は、左から繰り出す130キロ中盤の直球が主体。「普段よりコントロールを重視した」という。ピンチのときに周りの先輩たちから声をかけられ、笑顔を浮かべる場面もあった。
チームは九回に5得点し、勝ち越した。田村は試合後、多くの報道陣に取り囲まれながら、「2点までなら、先輩たちが打って返してくれると思っていた。完投できてうれしい」と話した。(小川崇)