(7日、高校野球愛知大会 瑞陵3―2一宮北)
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粘って粘って投げた。一宮北のエース野田拓磨君(3年)は、直球と切れのある変化球で八回まで6奪三振と好投していた。チームは選手わずか12人。「仲間を信じていた」。0―1で迎えた九回表、打線が奮起。適時打などで2得点し、逆転した。だがその裏、「力で抑えてやろうと思ったけど、チェンジアップが浮いてしまった」という一球が適時打となり、サヨナラ負け。マウンドで天を仰いだ。涙があふれた。
4月の試合で足を負傷。投げられず、走れない日々が続いた。復帰できたのは1カ月前。「その間は控え投手が頑張ってくれた。みんな『頑張れ』と応援してくれた」。卒業後は野球は考えていないと話す。「最後の試合で最高のできでした。100点満点です。野球と仲間にありがとうと言いたいです」と笑顔に戻った。(高原敦)