(6日、高校野球愛知大会 東邦7―0天白)
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今春の選抜大会の覇者・東邦と対戦した天白は、コールド負けとなったが、6投手の小刻みな継投で強力打線を被安打4に抑えた。
先発した太田侃(かん)君(3年)は一回、プロ注目の東邦・石川昂弥主将(同)に本塁打を浴びた。「直球が甘くなった」と悔やむ。天白の投手陣はその後も追加点を許したが、四回から七回まではゼロに抑えた。中でも大塚郷平投手(2年)は打者16人を被安打2で切り抜けた。「石川君は存在感があった。でも東邦も同じ高校生。思い切り腕を振って投げた」
攻めあぐねる東邦を、天白の磯部智洋監督は「初戦だからか、焦りや緊張を感じた」と話す。試合後に石川君が「簡単にはストライクを取ってこないと思っていた」と話したように、チームは石川君とは無理に勝負しない作戦を取り、結果的に四つの四球を与えた。最後は四球が重なり、押し出しによる幕切れとなった。太田君は「勝つための練習はしてきた」と振り返った。(高原敦)