阪神の井川慶投手(26)が29日、甲子園球場で優勝が決まった際、岡田監督の胴上げに参加せずに、球団側から厳重注意処分を下された。
球団広報によると、28日の巨人戦に先発した井川は試合前練習には参加したが、ベンチ入りメンバー25人から外れる“上がり”のため「試合中は別の施設でトレーニングしたい」と申し出て球団側も了承。西宮市内のジムでウエートトレーニングを行った。だが、試合終了に間に合うよう手配したタクシーに乗り遅れ、チャンピオンフラッグを掲げての場内1周にも参加できなかった。祝勝会には参加した。
球団側は本人の不注意で一連のセレモニーに参加できなかったことを問題視。沼沢正二球団取締役管理部長が口頭で「厳重注意」を伝えた。井川は2年前の優勝時にも翌日の登板を控えていたことから祝勝会を欠席。今回は意図的ではなかったものの、エースの胴上げ不参加は今後に大きな波紋を広げそうだ。