井川が昨年に続いてメジャー移籍を直訴する構えをみせていることに対し、牧田球団社長はこの日、ポスティング・システムの利用を認めない方針を強調した。「球団のスタンスは変わっていません」。今年2月21日の契約妥結の際に「FA権以外の移籍は断固、認めない」とした方針はいまも同じだ。牧田社長は「話し合いはしますよ」としたが、昨年に続く長期戦は必至だ。
≪今オフ 米国でJFKトレ計画≫阪神の助っ人左腕ウィリアムスがこの日、シーツ、スペンサーとともに関西国際空港発の便で帰国。出発前に球団事務所で行われた会見で「声は掛けているよ」と、藤川、久保田の両右腕と米国アリゾナ州で合同自主トレしたい考えを明かした。「いい結果をもたらしたから、みんながそこに行くんだろ。みんなでやれればいいね」。アリゾナでは昨年から久保田、杉山らが自主トレを行っているが、今オフはJFKでというわけだ。久保田は「まだ日程とかは決まってないが、できれば一緒にやりたい」と歓迎ムード。沖縄で自主トレを行う予定の藤川も「気持ちはうれしい。チャンスがあれば」と素直に喜んだ。実現すれば、結束はさらに強まるかも。
≪島野総合コーチは2軍監督に≫阪神の来季2軍監督に島野育夫総合コーチ(61)の転任が27日、明らかになった。ロッテに4連敗した26日深夜、岡田監督は牧田球団社長、黒田編成部長と西宮市内で会食し、来季のコーチ人事に着手。体調面での不安を考慮し、島野総合コーチを2軍監督に転任させることを確認した。これに伴い、木戸2軍監督はフロント入りすることになる。また、OBで野球評論家の星野伸之氏(39)を2軍投手コーチとして招へいする方針も決定。星野氏は「正式な話はまだだが、あれば考える」と前向きに話した。星野氏入閣に伴い、伊藤2軍投手コーチはトレーニング部門へ、遠山2軍投手コーチは育成部門への配置転換が濃厚だ。