8日、7兆2000億円の経済対策が閣議決定されました。先週金曜日を目指していた決着が8日にまでずれ込んだ背景に、連立政権連立内部の対立があったことが露呈しました。
「よく亀井大臣がですね、『この政権は民主党政権でない、3党連立政権だ』と言うので、政権全体の責任も分かち合ってもらいたい」(菅直人副総理)
「3党連立は対等なんです。勘違いしちゃいけない。 政治主導は、民主党主導じゃない。この政権は民主党単独政権じゃない。どんなに民主党の人たちが じだんだを踏んだって、悔しがったってしょうがない」(国民新党・亀井静香代表)
「うちは11兆円のやつを出している。だって2.7兆円なんて彼らが勝手に言った数字。関係ない」(国民新党・亀井静香代表)
政府側が当初打ち出した2兆7000億円という第2次補正予算案の規模に対し、11兆円という大規模な財政出動を要求した国民新党。
「(予算だけでなくて)知恵を使って、そういった問題に 効果ある案を出してほしいと」(菅直人副総理)
「金の伴わない知恵って言うのは、絵に描いたもちですね」(国民新党・亀井静香代表)
その後、予算規模について政府側は7.1兆円、国民新党は8兆円まで歩み寄りましたが、政府が最終決定を目指していた12月4日の会議に亀井氏は欠席しました。
「(福島大臣が)『基本政策委員会来たら亀井さんがいないんで』なんて言うから、『あなた菅さんと2人仲良くお茶でも飲んで楽しい時を過ごしなさいよ』なんて言ったら、(福島氏は)『私も帰ります』って」(国民新党・亀井静香代表)
この日、菅氏は亀井氏に3回電話をかけましたが、2回は途中で切られ、最後の1回は無視されました。8日の会議で顔を合わせた菅氏と亀井氏。およそ30分間の会議のうち、20分間は2人の怒鳴り合いだったといいます。
「この前、何で来なかったんですか」(菅直人副総理)
「(補正予算案の規模を)急に出されても決められない」(国民新党・亀井静香代表)
「(日本郵政社長人事の)斎藤次郎だって、急に出してきたが文句言わずに決めたじゃないか」(菅直人副総理)
「総理から一任を受けて、決めて報告した。なんでそんなこと言うんだ」(国民新党・亀井静香代表)
「亀井大臣と同じ(意見)だったんですけど、8兆円は必要だなと。もうちょっと亀井さんほえてもよかったんじゃないかなと。 抵抗してもよかったんじゃないかなと思いますけどね」(宮崎県・東国原英夫知事)
「政策論争なんですから、しこりが残らないように努力しますし、しこりは残りません」(鳩山首相)
土壇場で上積みした1000億円は、国債の発行で確保します。(08日18:49)