鳩山総理の資金管理団体をめぐる虚偽記載問題です。鳩山総理側が、母親から提供された巨額の資金について修正申告する方針であることが、関係者への取材でわかりました。
この問題をめぐっては、鳩山総理の実の母親から、総理側に毎月1500万円、5年間でおよそ9億円の資金が流れ、その一部が総理の資金管理団体「友愛政経懇話会」の収支報告書に記載された、ウソの献金に充てられたとみられています。
総理側は当初、母親からの資金提供について、「貸付金」として処理することを検討していましたが、借用書がなく、利子の支払いもないことから、修正申告を行い、贈与税を納める方針であることが関係者の話でわかりました。納税額は4億円を超す可能性もあります。
東京地検特捜部では、収支報告書にウソの記載をしたとして、近く総理の元公設第一秘書を在宅起訴する見通しです。
一方、これについて鳩山総理は、外遊先のインドネシアで記者団に対して次のように述べました。
「どこででどういう話になっているのか分かりませんが、(贈与と認めて修正申告する)検討を始めたということではありません」(鳩山首相)
鳩山総理はこのように述べたうえで、検察による解明が終わったあと、法に照らして支払うべきものは支払うという考えを示しました。(10日11:17)