インドネシアを訪問中の鳩山総理は、普天間基地の移設問題をめぐって、「政府として方針を決めている段階ではない」としながらも、年内に日本政府としての方針を出す考えを示しました。
「早晩、この年内にどういう方針でいくかということを決めてまいりたいとは、考えております」(鳩山首相)
鳩山総理は、当初、今月18日にコペンハーゲンで開かれる国連の気候変動に関する会合までに政府の方針を決め、アメリカのオバマ大統領と会談して直接伝えたいという考えを示していましたが、首脳会談については「そう簡単な話ではない」と否定的な見方を示しました。しかし、年内には日本政府の方針を出したいという考えを示したものです。
また、北澤防衛大臣が、普天間基地の移設先としてグアムは難しいという認識を示したことについては、「真意が分からないから、日本に帰ってしっかりと伺ってみたい」と述べるにとどまりました。
一方、鳩山総理は10日、インドネシアのユドヨノ大統領との会談に臨みました。鳩山総理は、発展途上国の地球温暖化対策を支援する「鳩山イニシアティブ」の初めての具体的案件として、気候変動対策の支援のため、インドネシアに対し374億円余りの支援を行うことを表明しました。(10日11:22)