新日鉄住金は７日、愛知県東海市の名古屋製鉄所で記者会見を開き、2014年９月に起きた同製鉄所でのコークス炉火災事故について原因と再発防止策を説明した。柳川欽也副社長は「多大な心配をかけたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。

火災の原因は、貯蔵施設内に社内規定を超える期間置いていた石炭が発熱したためと推定。白煙を確認した後も現場の一酸化炭素濃度が高く、直接散水できなかったことから出火を防ぐことができなかったとした。

再発防止策として、貯蔵設備内の温度管理の厳格化や、石炭が発熱しても延焼しないように散水設備を設けることを明らかにした。また、初動対応や危険予知に不十分な面があったとして、防災担当者の育成や安全意識の啓発活動を続けていくとした。

新日鉄住金は同日、進藤孝生社長らが東海市や愛知県などを訪問し、再発防止策などについて説明した。