28日の東京外国為替市場で円相場は小幅に続伸した。17時時点では1ドル=120円42~45銭と、前日の同時点と比べ5銭の円高・ドル安だった。米景気の回復ペースが鈍いとの警戒感から、前日の米国市場で株安や長期金利の低下(債券価格の上昇)が進んだことを背景に、円買い・ドル売りが優勢だった。ただ、週末にかけ米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、持ち高を一方的に傾ける動きは目立たず、相場は方向感を欠いた。
円相場は朝方、小幅ながら下げに転じる場面もあった。日経平均株価が上げ幅を拡大したことで、「低リスク通貨」とされる円を売る動きが出た。円相場は一時1ドル=120円55銭近辺と、前日の17時時点と比べ8銭の円安・ドル高水準を付けた。その後の株価が伸び悩んだことで円は再び買われたが、上値は重かった。
9~17時の円の高値は1ドル=120円25銭近辺で、値幅は30銭程度だった。
円は対ユーロで5日続伸した。17時時点では1ユーロ=133円06~09銭と、前日の同時点と比べ11銭の円高・ユーロ安となっている。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を背景にしたユーロ売りが続いている。
ユーロはドルに対して小幅に反落した。17時時点では1ユーロ=1.1048~51ドルと、前日の同時点と比べ0.0006ドルのユーロ安・ドル高となっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕