日米通算2千本目となる安打を放ち、ボードを掲げてファンの声援に応える阪神の福留孝介選手=25日午後、広島市のマツダスタジアム、加藤諒撮影
プロ野球・阪神の福留孝介外野手(39)が25日、広島11回戦(マツダスタジアム)で日米通算2千安打を達成した。六回に岡田から、プロ野球通算1502安打目となる二塁内野安打を放ち、大リーグでの498安打を合わせて計2千安打に到達した。
「理想の打撃は永遠に探す」 阪神・福留、2千本の進化
日本選手の日米通算2千安打はイチロー(マーリンズ)、松井秀喜、松井稼頭央(楽天)、中村紀洋、井口資仁(ロッテ)に続き6人目。プロ野球での通算2千安打は47人が記録している。
福留は日米通算18年目。大阪・PL学園高から日本生命を経て1998年秋のドラフト1位で中日に入団、2002年と06年には首位打者を獲得した。08年から大リーグ・カブスなどでプレーし、13年に阪神に加入した。
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〈ふくどめ・こうすけ〉 1977年4月、鹿児島県出身。大阪・PL学園高3年だった1995年秋のドラフト会議で近鉄から1位指名を受けたが、入団を拒否して日本生命へ進んだ。98年秋のドラフト1位で中日に入団。2002年、06年に首位打者を獲得し、06年はリーグMVP。08年から大リーグ・カブスなどでプレーし、13年に日本球界に復帰した。182センチ、92キロ。右投げ左打ち。
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〈阪神・金本知憲監督〉 「通過点でしょう。普通のキャリアを積んできた選手ではないから、期待するところはまだまだ大きい」
〈中日入団時の監督だった楽天・星野仙一副会長〉 「ここまでよく練習した。アメリカでの苦い経験も勉強になった。俺から見れば1年遅かったかな。あとは体に気をつけて、山を越えたら、また次の目標を持ち続けること。『がんばった』とは言わない。まだまだお前には可能性がある」
〈PL学園高で2学年先輩の楽天・松井稼頭央〉 「おめでとう。高校の時から一緒にやってきた選手が日米通算2千安打を打ったことをうれしく思う。また、けがをせず、次の1本を目指して、一本一本積み重ねていって欲しい」
〈阪神時代の同僚で、この日花束を手渡した広島の新井貴浩〉 「孝介も体に痛みを抱えて苦しんでいるのを、チームメートとして見てきたので、うれしいです」