力投する佐久長聖の投手塩沢=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、内田光撮影
(7日、高校野球 鳴門3―2佐久長聖)
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痛恨の代わりばなだった。二回1死一、三塁、小林を救援した佐久長聖の2番手・塩沢は、初球の外角直球を中前にはじき返された。三塁走者が生還。結果的に、この3点目が重くのしかかった。
「狙ったコースだったけど力んでしまった」。ただ、そこからは持ち味を出した。決め球のチェンジアップの調子が悪いとみて、緩急のあるスライダーでタイミングをずらした。五回からは直球の切れも戻った。三回以降は得点を許さず、味方の反撃を待った。
2年生。「来年、戻ってこないといけない。それが先輩への最大の恩返しです」
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●藤原監督(佐) 「河野君の投球がよくて、(的を)絞れなかった。1点差の試合を負けたのは監督の責任です」
●元山(佐) 安打で出た五回に1点目の生還を果たし、七回は右前に適時打。主将は「負けたくない。その一心だった」。
●甲田(佐) 五回に中前適時打を放ったが、「自分がもっと打っていれば、勝てていた」と特に七回の併殺打を悔やむ。
●小林(佐) 一回に2点を失う。「最初の打者に四球を与え、落ち着けなかった。期待を裏切ってしまい、申し訳ない」
●宮石(佐) 3安打したが、捕手としてリード面を悔いる。「逆らわずに打つ打撃が良かった。でも、0点に抑えられなかったのは自分の責任」