明徳義塾―鳴門 二回表明徳義塾2死二塁、今井は左前に適時打を放つ=高橋雄大撮影
(18日、高校野球、明徳義塾3―0鳴門)
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■明徳義塾・今井涼介選手
自他共に認める「守備の人」だ。馬淵監督からも「バッティングは期待してない」と言われる。高知大会は11打数無安打。周りからは「そろそろ打てや」とからかわれた。それでも、「甲子園では打てそうな気がしていた」。
二回にそれが現実に。2死二塁、直球をたたくと、ライナーで左前に飛ぶ先制適時打になった。四回も左前適時打、八回は二塁内野安打。3安打2打点に「いつ以来かな? うれしいです」。控えめに笑った。
レギュラーに2人しかいない2年生の1人。宿舎が同部屋の先輩、大北が教えてくれた。「ここっていうときにいい守備をしたり、タイムリーを打ったり。いつも笑顔でかわいいけど、あいつは勝負強い」。
なるほど。たしかに今大会の4安打のうち、3本が適時打。九回も先頭打者の一、二塁間を抜けそうな当たりを好捕した。(山口史朗)
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○馬淵監督(明) 「中野に尽きる。縦の変化球を覚えてから別人になった。一回に得点できず苦しいかなと思ったが二回に取れて、いけると思った」
○中野(明) 強打の鳴門を完封。三塁を踏ませない内容に、「甲子園に来て一番良かった」と笑顔。3試合計20回を投げ、無失点が続いている。