少年男子共通5000メートル競歩を連覇した山本
第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」は10日、岩手県北上市の北上総合運動公園などで行われ、陸上の少年男子共通5000メートル競歩は、山本龍太郎(富山商高)が高校歴代3位の19分56秒66の大会新で連覇した。成年男子やり投げは新井涼平(埼玉、スズキ浜松AC)が81メートル62で制した。少年女子A3000メートルはヘレン・エカラレ(仙台育英高)が8分58秒36で勝ち、田中希実(兵庫・西脇工高)が9分5秒03で2位。バスケットの少年女子は愛知(桜花学園高)が71―64で岐阜(岐阜女高)を破って4年連続19度目の優勝を果たした。
■競歩界期待の双子選手
少年男子共通5000メートル競歩を制した山本は、競歩界期待の双子選手の1人だ。夏の全国高校総体では、真っ先にゴールにたどり着きながら、歩型違反で失格、すぐ後ろにいた弟の真二郎に勝利をさらわれていた。「あの時は悔しかった」と笑顔をみせた。
国体は弟不在のレースで「弟の分まで勝てて良かった」。双子で高校の2大タイトルを独占して「東京五輪で金メダルを取りたい。日本人の優勝は不可能じゃない」と力強く話した。