千葉県船橋市の少女(当時18)を車に乗せて財布を奪った上、畑に生き埋めにして殺害したなどとして、強盗殺人や逮捕監禁などの罪に問われた住所不定、無職の中野翔太被告(21)の裁判員裁判が21日、千葉地裁であり、検察側は無期懲役を求刑した。
検察側は論告で「計画的で極めて残虐な、身勝手な犯行」と指摘。「被告人自身が全体を通して手を下しており、積極的に犯行に加担した」と主張した。
中野被告の起訴内容は、昨年4月、友人の井出裕輝被告(22)=強盗殺人などの罪で起訴=らと共謀し、千葉市中央区の路上で少女を乗用車に乗せて両手足を縛り、現金数万円入りの財布などを奪った上、同県芝山町の畑に事前に掘っていた穴に少女を土砂で埋め、窒息死させたというもの。