WBCの投手出場を見送った大谷。自ら足首の状態を説明した=米アリゾナ州ピオリア
プロ野球・日本ハムの大谷翔平(22)が、3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で投手としての出場を見送ることになった。足首の状態が悪く、調整が遅れているため。キャンプ開始前の米アリゾナ州ピオリアで31日(日本時間2月1日)、栗山英樹監督が明かした。
大谷翔平「どうなるのか自分でもわからない」 一問一答
「投げたい大会だったが、(WBC初戦の)3月7日に100%でいける自信が正直ない」と大谷。昨季の日本シリーズや11月の侍ジャパン強化試合で一塁ベースに駆け込む際に右足首をひねった。
自主トレーニングでは、1月20日に初めてブルペンで軽く投げたが、本格的な投球練習はできておらず、米国入りしてからは、発熱で練習を1日休むアクシデントもあった。栗山監督は「投げる方はスケジュール的に無理。打つ方はギリギリ間に合うかもしれないが、それもわからない」と話した。
1日に宮崎県日南市の広島のキャンプを訪れた日本代表の小久保裕紀監督(45)は「詳細は把握していない」と語り、今後のチーム編成については「これから」と話すにとどまった。
WBCの大会規定は発表されていないが、選手枠28人のうち投手は13人以上の登録が必要となる見込みだ。現在、日本代表の投手登録は大谷を含め13人。大谷の登録を野手に変更すれば、投手を1人入れなくてはならず、現在の代表から野手を1人外す必要がでてくる。(ピオリア=山下弘展、吉田純哉)