打撃練習をする鳥谷=井手さゆり撮影
プロ野球で今季、通算2千安打の達成者が続出するかもしれない。残り39本に迫る中日・荒木を筆頭に128本の阪神・鳥谷までの5人。全員が到達すれば、1983年の年間4人(阪神・藤田平、広島・衣笠祥雄、阪急・福本豊、西武・山崎裕之)を上回る。
大台に最も近い中日の荒木は、志願して沖縄・読谷での2軍キャンプからスタートした。じっくり体を作って1軍昇格をめざす。
プロ22年目でバットの重心を先端寄りに変えるなど打撃向上への意欲は尽きない。「いまだに色々と考えるのは楽しい時間」。打撃フォームも、以前はグリップの位置など主に上半身を改良してきたが、今年は下半身の使い方を意識する。「打ち方を変えたら両足の内転筋が筋肉痛になった。思った通りのところが張っている」と、うれしそう。
2千本へ残り104本に迫るソフトバンク・内川と、今冬にテレビ共演。体の使い方について質問をした。同じ右打者として、強く意識してきた選手の一人。詳細は明かさなかったが「引き出しの一つにしたい」と収穫があった様子だった。
その内川は23日から始まるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の強化合宿に備え、宮崎での春季キャンプ第1クールから精力的に調整中。34歳の肉体をいじめ抜いている。昨季は169安打で自身8度目(規定打席)の3割台となる打率3割4厘、自己最多の106打点。大台は通過点とさえ感じさせる。「2千本打った時点でどんな気持ちになるのか、楽しみ」
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