2回を0点に抑えた牧田=川村直子撮影
(12日、WBC2次リーグE組 日本8―6オランダ)
両チームあわせて27安打。乱打戦のゲームを、最後は9番手の牧田が落ち着いて締めくくった。
侍J、延長11回オランダ破る
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延長十回に登板し、三者凡退に抑えた下手投げの右腕は、タイブレークとなった十一回も続投。130キロ台前半の速球と100キロ未満の変化球を、テンポ良く投じたり、ゆっくり間を空けて投げたりしながらオランダ打線を揺さぶった。無死一、二塁から始まった相手の攻撃で1点も与えず、最後は131キロの直球で捕邪飛に。「自分を信じて必死に日本のために投げた」
投手陣のなかでただ一人、前回大会を経験した32歳。小久保監督から「困ったときの牧田」と言われる救援陣のリーダーが、自身の投球スタイルを貫き、歓喜の輪を作り上げた。
○小久保監督 「鈴木が犠打をきっちり一発で決め、頼りになる5番中田が仕事をしてくれた。牧田もよくしのいでくれた。勝ちたいという執念と、チームの和が勝った。一生忘れることのない試合になった」
○菊池 七回1死一塁のピンチで、センターに抜けそうな打球を好捕して二塁封殺。「野球人生で一番。最高の舞台で最高のプレーが出た」