東海大北海道―東洋大 五回裏東洋大1死一、二塁、原沢の左中間適時二塁打で一塁走者田中将は本塁を突くもタッチアウト。捕手新井=林敏行撮影
第66回全日本大学野球選手権大会第1日は5日、東京・神宮球場などで1回戦7試合があった。東海大北海道(札幌)は4度優勝の東洋大(東都)に快勝し、3年連続で初戦突破。岡山商大(中国地区)はエース近藤(4年、安佐北)が力投し、やはり4度優勝の近大(関西)を下した。石巻専修大(南東北)は八回に5得点で均衡を破り、11年ぶりの白星をあげた。九産大(福岡六)は10安打で日本文理大(九州地区北部)との九州対決を制した。
■東洋大、好機生かせず
東洋大は再三の好機を生かせず、初戦敗退した。8安打で14残塁、併殺を二つ奪われ、拙攻が痛かった。0―1の三回、4番の中川(3年、PL学園)は無死一、二塁から三振に倒れ、この日4打数無安打。五回は長短3安打したが、反撃は2点にとどまった。高橋監督は「力不足。完敗だった。選手たちはスイングが鈍かった」と唇をかんだ。
■近大、打線つながらず
近大は2番打者の牧野(3年、創成館)が3安打と振れていた。特に八回に放った左越え本塁打は鮮やか。「前の打席で変化球を打ったので狙っていた」という直球をとらえた。これが逆転劇のスイッチとなればこの上なかったが、反撃もここまで。「今日は打が線にならなかった。1番から9番までつながった方がうれしい」と、敗戦を悔やんだ。