菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で、安倍晋三首相が26日に沖縄県宜野湾市で開かれる、大田昌秀・元知事の県民葬に出席すると発表した。米軍普天間飛行場(同市)の移設計画をめぐり沖縄県との対立が深まる中、沖縄に寄り添う姿勢を示したい考えだ。
大田氏は6月12日に92歳で亡くなった。菅氏は大田氏について「知事として8年間、沖縄の基地問題と振興策に精力的に取り組み、平和行政を推進された」と説明。「日米両政府による普天間飛行場の全面返還の合意やSACO(日米特別行動委員会)の最終とりまとめの足跡を残した。総理は政府を代表し、大田氏の功績をたたえ、哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りする」と語った。