青森山田―彦根東 四回表青森山田1死一塁、中沢は左越え2点本塁打を放つ=柴田悠貴撮影
(14日、高校野球 青森山田6―2彦根東)
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■青森山田・中沢樹希也
まさか――。試合前の時点で公式戦通算2本塁打だったのに、甲子園で2打席連続本塁打。「チームバッティングに徹したんですけど……」と言いつつ、1本目は左翼へ、2本目はバックスクリーンまで伸びていった。「本当にびっくりしています」
だが、これは偶然ではない。趣味の筋力トレーニングでパワーアップした成果だ。
中学1年の時、フィットネスジムに初めて行った。「楽しくて、楽しくて」。筋肉に刺激を与えないと気が済まない。胸板は厚くなり、腕の血管は浮き出た。中学3年でベンチプレス105キロを持ち上げ、陸上のウサイン・ボルトの筋肉に見とれるようになった。
高校入学後は「下半身強化っすね」。週4回ジムに通い、多い時は1日8回プロテインを飲む。加えて、10種類のサプリメントを摂取。体作りに余念がなく、スクワットは145キロ。兜森(かぶともり)監督も「彼の持ち味は筋肉ですね」と笑う。
大舞台での2連発は筋トレの成果では、と問われて言った。「筋肉も喜んでいると思います」。将来の夢は大リーガー。「でも、野球がダメになったらボディービルダーになりたいです」(大西史恭)
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○斉藤勇(青) 10安打されながら2失点で完投勝利。青森を出てから体重が4キロ増え、「たこ焼きがおいしくて」。
○赤平(青) 先制適時打を含む3安打。「相手の応援がすごかったけど、のまれないよう強い気持ちでいった。先制点でダメージを与えられたと思う」