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憧れの兄はPL最後の本塁打者 試合決める適時二塁打

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日大山形―智弁学園 六回裏智弁学園1死二塁、藤村は左中間に適時二塁打を放つ。投手佐藤洸、捕手渡部=奥田泰也撮影


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(25日、選抜高校野球 智弁学園5―3日大山形)


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公式戦初出場が甲子園でも、「冬場に振り込んできた自信があるから、緊張はしなかった」。智弁学園の白星をたぐり寄せた2年生4番、藤村が笑った。


追いついた直後の六回1死二塁。追い込まれても、「思い切り振ることだけ考えた」。外角球をフルスイングし、左中間を破る勝ち越しの適時二塁打にした。


小坂監督は「入学時から長打力がすごかった」と振り返る。「冬場は、こいつを育てようと思った」とも。期待に、結果で応えた。


3学年上の兄、哲平さん(現関西国際大)は、2016年夏の大阪大会後に休部したPL学園で最後の本塁打を放った選手。自分も憧れたが、部員募集はしておらず、進学先を探していた中学3年の春に選抜を制したのが智弁だった。


「力を抜いて、自分の振りをしてこい」。大会前、哲平さんからそう激励された。兄が届かなかった甲子園で躍動し、「次も打てそうな気がする」とはにかんだ。(吉永岳央)



○岡野(学) 昨秋の4番打者は八回に右越え本塁打。「1週間くらい前から調子が上がってきた。前の試合で智弁和歌山が勝っていい刺激になった」



智弁学園が3大会連続で初戦突破。奈良県勢では第47~49回大会、第62~64回大会の天理以来。



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