(27日、高校野球東愛知大会決勝 愛産大三河3-1西尾東)
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2点リードの九回、2連打で無死一、二塁のピンチ。マウンド上の愛産大三河のエース松原の脳裏には「ある言葉」が浮かんでいた。
「五回終了時に桜井監督から『あと2度ピンチがあるから』と言われたんです」。八回無死一塁をしのぎ、本当にやってきた2度目のピンチ。心の準備は出来ていた。落ち着いてコーナーに投げ分け、右飛、左飛、最後は三振に。1失点完投で22年ぶりの甲子園を引き寄せた。
5試合に先発し、37回を投げて自責は2点。防御率0・49と抜群の安定感を誇る。最速は130キロに満たないが、制球力で勝ち抜いた。主将でもある松原は「我慢強く、気持ちを切らさずに投げられた」。甲子園での目標は8強入りだ。(鷹見正之)