台風12号は31日午前、九州の南の海上をゆっくりと進んだ。気象庁によると、正午現在で種子島(鹿児島県)の東南東約100キロの海上を1時間に約20キロの速さで北北東へ進んでいる。中心気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、中心の東側220キロ以内と西側110キロ以内では風速15メートル以上の強風が吹いている。
台風周辺の雨雲がかかる九州南部や四国では、8月1日にかけて、非常に激しい雨が降るところもある。1日午前6時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多いところで九州南部が200ミリ、奄美地方は180ミリ、九州北部・四国は150ミリ。気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫(はんらん)に警戒するよう呼びかけている。