(17日、高校野球 近江9-4常葉大菊川)
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常葉大菊川は、近江の左腕林の変化球にきりきり舞い。六回まで1安打で何の策も打てなかった。「右打者への変化球が想像以上に逃げていき、追いかけてしまった。悪循環です」と主将の奈良間は脱帽した。
七回1死一、二塁、ようやく中前適時打を放った2年生の伊藤も「それまで2打席とも自分の打撃ができず、もう初球からいこうと思いました」。いわば開き直りの一打だった。
投手が代わり、本来の打撃が戻った九回。その伊藤が2点本塁打を放った。「後輩たちが自分たちの野球をつなげていってくれると感じた」と、奈良間にはせめてもの慰めになった。
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八回に登板した常葉大菊川のエース漢人は「近江打線は想像以上でした」。先頭打者に二塁打を打たれるなど、計4長短打を浴びて3失点。「あの回を抑えていれば、逆転できたかもしれないので申し訳ない」と言いつつも、涙はなく表情はすっきりしていた。「2回戦は完封もできたし、最後まで楽しむことができました」
●高橋監督(常) 「もっと早めに点を取れるかなと思ったが、林投手のチェンジアップが打てなかった。でも、最後は菊川らしい攻撃ができました」