台風19号は22日午前、強い勢力を保ったまま九州の西海上を西北西に進んだ。鹿児島県奄美市では2人がけがをした。気象庁は24日にかけ、大雨や暴風、高潮に注意を呼びかけている。
19号は22日正午現在、長崎県五島市の南西約280キロを時速約20キロで西北西に進んだ。中心気圧は955ヘクトパスカルで、中心付近の最大瞬間風速は60メートル、半径150キロ以内は風速25メートル以上の暴風。23日正午までの24時間雨量は、多い所で九州南部・北部とも150ミリと予想される。
鹿児島県などによると、21日午後4時20分ごろ、奄美市でコンビニエンスストアの窓ガラスが割れ、30代の女性客が右手の人さし指を切る軽傷を負った。22日午前2時10分ごろには、同市の路上で30代男性が風にあおられて転倒し、あごを切るけがをしたという。
台風20号も強い勢力を保ったまま、23日から24日にかけて西日本にかなり接近し、上陸する見通し。22日午前9時現在の中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートルとなっている。