関空連絡橋に衝突したタンカーの男性船長(40)が13日、空港近くに停泊していた理由を説明する文書を出した。「事故で関係者に多大な迷惑をおかけした」と謝罪しつつ、衝突回避のために「最大限の努力をした」、「予見できない異常気象で事故が発生した」などと述べている。
タンカーの所有会社「日之出海運」(福岡市)が報道機関あてに発表した。文書や同社によると、タンカー「宝運丸」(2591トン)は連絡橋の南約2キロの場所に3日に停泊。4日午後に強風や高潮で流された際、エンジンやかじで食い止めようとしたが、衝突したという。停泊場所について、船長は「陸地や空港や橋などに囲まれて適した場所」などと説明。過去の台風などで他の船も避難したことがあるとしている。
また、二つのいかりのうち一つだけを下ろしていたといい、「台風の足が速い時は風向きが急激に変わるので、(二つ下ろすと)絡む」などと説明した。(国方萌乃)