台風21号の影響で不通になっている関西空港連絡橋の鉄道部分の復旧工事の様子が16日、報道陣に公開された。強風で流されたタンカーが橋に衝突し、損傷を受けていた。工事は順調で、JR西日本と南海電鉄は当初21日の予定だった運転再開を前倒しし、18日始発から再開する。
連絡橋の鉄道部分は新関西国際空港会社が保有し、運行するJR西と南海に貸している。今回の修復作業は、新関空会社がJR西に委託して行われた。
タンカーの衝突で損傷した南側道路の橋桁は14日に撤去され、50センチほどずれた鉄道の橋桁をジャッキで元の位置に戻す作業が同日中に完了。ゆがんだ線路や折れた架線の支柱4本を取り換えるなどの補修も15日までに終えた。16日は保線用車両で線路の高さを調節して砂利で押し固めるなどしており、17日未明に試運転する予定だ。JR西の担当者は「安心して鉄道を利用できるよう、安全の最終確認を確実にして運転を再開させたい」と話した。(波多野大介)